フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

仏食品小売業界:ルクレールが勝者、カジノは再編を経て新体制に

調査会社カンターによると、2023年の仏食品小売業界のシェアで、ルクレールが1.1ポイント増の23.5%を記録。首位の座を守った。2024年に入ってからも、ルクレールは0.5ポイントのシェア拡大を達成。食品小売業界では、競合のカルフール、アンテルマルシェ(ムスクテールグループ)、オーシャンが店舗買収により勢力の拡大を狙っており、また、安値志向のリドルなどとの競合も厳しい。ルクレールは、品揃えの豊富さと安値の追求の両面作戦により、厳しい競争の中でシェア拡大を続けている。

他方、食品小売業界における負け組となったカジノでは、3月27日付でチェコの実業家クレティンスキー氏が率いるコンソーシアムに経営権が移ることになり、ジャンシャルル・ナウリCEO(75)が26日付で辞任、お別れの書簡を従業員に送付した。ナウリ氏は企業買収により一代でカジノを大手企業に育てたが、高債務のやりくりに行き詰まり、大規模店舗網等の売却を経て、小型店舗網(モノプリ、フランプリ等)を主力とする新生カジノに再編し、経営権を譲渡した。

KSM News and Research