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France Today今日のフランス

2018.04.16

オランド前大統領、回想録を刊行

オランド前大統領の回想録「権力の教訓」が11日に刊行された。
オランド氏は2012年の大統領選で当時現職のサルコジ大統領を破り当選。ミッテラン大統領に次ぐ左派大統領としては2人目の就任となり、保革共存政権を除けば実に17年ぶりに左派政権を発足させることに成功した。しかし、任期中に国民の支持を失い、再選を断念する形で、任期満了を経て大統領職を2017年に退いた。社会党はこれで壊滅的な打撃を受け、まだ再建の道筋はついていない。
オランド前大統領はこの著作の中で、5年間の大統領任期を振り返り、失業率はやや遅れたが回復に向かったとし、自らの政策運営は間違っていなかったと主張。政局の混乱した責任は、社会党内の「造反グループ」と野党の保守陣営、そして一部のメディアの無責任な報道姿勢にあるとした。任期中に関わった閣僚らや外国元首の寸評も多く収録されているが、中でも特に注目されるマクロン現大統領については、かなり厳しい評価を下している。マクロン氏は、大統領府の顧問と経済相を歴任、次いで自ら政党を立ち上げて大統領に当選したが、オランド前大統領はマクロン氏について、「政界に競争があるのは当然だが、それは衆人環視の下でなされ、また誠実な態度でなされなければならない」とした上で、「そのようにはなされなかった」と指摘し、マクロン氏が自分本位で人を踏み台にしてのし上がってきたという趣旨の批判を展開。また、マクロン大統領は左派の歴史には位置づけられず、右派自由主義の変種であると断じ、自分が代表する古い世界にはまだ未来があるとし、新たな社会主義の回復の道を説いた。

KSM