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France Today今日のフランス

2018.05.16

エアコンの普及で温室効果ガス増大=国際エネルギー機関報告書

国際エネルギー機関(IEA)は15日、エアコン利用の拡大に由来する温室効果ガスの排出量増大のリスクを警告する報告書を公表した。気温が高い諸国でエアコンの普及が進めば、それに対応する電力需要を賄うために、二酸化炭素排出が大きい発電能力の稼働が増大すると指摘した。
現在、世界のエアコン普及台数は16億台で、その半数は米国と中国に集中している。その年間の電力消費量は2000TWhに上る。それに対応する二酸化炭素の排出量は1990年以来で3倍強に増え、11億3000万トンに達している。気温が高い地域を含むインド、中国、インドネシアの3ヵ国が世界のエアコン需要の増加の半分を占めているが、これらの諸国の世帯におけるエアコン普及率は現状で10%に満たない。所得増に伴い、普及は加速するものと見られており、2050年には50億台にまで達する可能性がある。中国やインドなどでは、太陽電池パネルを中心に再生可能エネルギーによる発電能力の整備が進んでいるが、エアコンの需要は日没後にも大きいことから、それに対応して石炭焚きなど火力発電所が稼働し、二酸化炭素排出量を増大させる恐れがある。さらに、新興国では、エアコンのエネルギー効率が概して悪く、日本の市販のエアコンと比較すると電力消費が4倍も多いといい、需要増でエネルギー消費の拡大に拍車がかかる展開になる。報告書は、各国政府が協力してエアコンに厳しいエネルギー効率上の基準を設定する必要があると勧告している。

KSM