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France Today今日のフランス

2019.06.11

ポンピドーセンターでドラ・マールの特別展

パリのポンピドーセンターで、ドラ・マール(1907-97年)の特別展が開催中。
ドラ・マールは1930年代にピカソの愛人であったことで知られ、彼女をモデルにしたピカソの「泣く女」(1937年)は特に名高い。ドラ・マールはピカソと出会う以前から商業写真家として成功し、広告や雑誌用の撮影で生計を立てる傍ら、シュールレアリスムの系譜に位置づけられる奇抜な作風の芸術的な写真の数々でも知られる。ピカソとの出会いでは、有名な「ゲルニカ」(1937年)制作の際のドキュメント写真の撮影なども手掛けており、白黒の報道写真をつなぎ合わせたようなピカソの新境地を開いたこの作品の制作において、写真家のドラ・マールが与えた影響は大きかったと考えられている。ピカソ時代を境に、ドラ・マールは若い頃に志した画家の道に復帰し、絵画を主な表現手段とした。特別展は、ピカソの愛人という側面よりも、一人のアーティストとしての生涯の道程をトータルに再現することを優先。「ユビュ王の肖像」(1936年)など奇怪な写真作品から後年の絵画に至る作品の数々が展示されている。開催は7月29日まで。

KSM