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France Today今日のフランス

2019.07.11

「移民女性が出生率を押し上げ」は本当か

INED(国立人口研究所)は10日、移民の女性の出生率に関する調査結果を公表した。これによると、2017年に、女性の移民(外国で生まれてフランスに移住した人、国籍を取得したか否かは問わない)が出産可能な年齢の女性に占める割合は12%だったが、同年に出産した母親のうち19%が移民だった。母親に占める移民の割合は、2009年と比べて3ポイント上昇した。合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数で示す)は2017年に、非移民女性が1.8、移民女性が2.6となり、0.8の格差がみられた。出身国別では、北アフリカが3.5程度で最も高く、これにアフリカ・トルコが3で続いた。ただし、合計特殊出生率は、非移民・移民共に2014年と比べて低下傾向を示している。
人口に占める割合が小さいこともあり、全体の合計特殊出生率を移民女性が押し上げる効果はさほど大きくなく、2017年の合計特殊出生率1.9における移民女性の押し上げ貢献分は0.1に留まる。なお、移民第2世代の出生率は、非移民と同程度の水準にまで下がることが知られている。
この調査を行った専門家チームは、フランスの出生率が欧州で最高の水準にあるのは移民によるものだと考えるのは誤りで、その高さを説明するのは別の要因を考えなければならないと指摘している。

KSM