フランス情報、パリを中心とした情報メディア「パリエトワ」 フランスと日本をつなぎます

8月24日 1€=118.04円晴れ18℃ / 11℃

登録のお問合わせ

France Today今日のフランス

2019.07.19

カルトブルー、ATM現金引き出しの銀行間手数料引き上げを計画

銀行カード「カルトブルー(CB)」を運営するコンソーシアム「GIE CB」は、加盟銀行間のATM利用手数料の引き上げを計画している。ATMの運営に係るコストが適正にカバーされるようにするのが狙い。
カルトブルーは、フランスで事業を展開する銀行が発行するカード(主にデビットカード)。ATMの相互利用では、カードを発行した銀行が、現金引き出し1件ごとに、ATMを運営する銀行に対して57ユーロセントの手数料を支払うことになっている。新たな決済手段の普及に伴うキャッシュレス化で、現金引き出しは2018年に前年比で3.5%減少しており、各銀行とも、展開するATMを整理してコストダウンを図りたいところだが、農山漁村地域などではATM維持を求める圧力も高く、整理の可能性は限られている。そこで、ATMの運営に積極的な銀行ほど多く収入を得られるようにするため、銀行間手数料の値上げ構想が浮上した。1件につき1ユーロ程度に引き上げる計画という。
この銀行間手数料は、2011年に競争当局の勧告を受けて20%引き下げられ、そのまま据え置かれてきた。競争当局は、最終消費者に転嫁されるコストを小さくする目的でこの勧告を行ったが、銀行側が約束した据え置きの期間は既に終了しており、値上げを妨げる要因はない。ただし、コンソーシアム側では、最終消費者の負担増を招かないように銀行間手数料を引き上げる方針を競争当局に説明し、理解を得る考え。
銀行間手数料の引き上げは、ATMを展開していないネオバンクなどの勢力にとって不利となる。ただ、「CB」に加入せず、ビザやマスターカードなどのカードである場合には別の手数料体系が適用されるため、今回の値上げで影響は生じない。

KSM