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France Today今日のフランス

2019.10.07

シャンパン、異常気象でも豊作に

シャンパンの業界団体SGVによると、今年のシャンパーニュ地方のブドウは「例外的」な豊作で、1ヘクタールあたりの平均収穫量は1万キログラム以上に達する見込みだという。これは「市場の需要を満たすために必要で、経済的採算がとれる収穫量」に近いという。2019年のシャンパンの生産量は3億600万本に達すると予測されている。
ただし今夏は、7月25日に43度を記録し、また平均気温も過去30年と比べて上昇が顕著で、高気温による生産量の潜在的減少は10%と推定されている。ワイン用ブドウ栽培農家はすでに国立農学研究所(INRA)と協力して、温暖化に適応可能なブドウの品種を試験している。
またシャンパン市場は不確実要因に直面している。最大の輸出先である英国では、欧州連合(EU)離脱問題を背景とするポンド安の影響で、20%の販売減を記録。英国以外の欧州諸国向けの輸出も減っており、また仏国内でもシャンパンは根強い人気にもかかわらず販売の低下が続いている。2018年には世界の販売数は3億190万本、売上高は48億9000万ユーロだったが、仏国内の売上高はその41.7%を占めたに過ぎない。また欧州向け輸出量は7600万本で、欧州外向けの輸出量(7900万本)を下回った。
なお、EUは2030年から域内におけるブドウ栽培の完全な自由化を予定しているが、SGVは乱作による過剰生産と市場の崩壊を招く政策だと批判して、これに反対している。SGVは、過去にEUの牛乳や砂糖の自由化が過剰生産による深刻な危機を招いたことを指摘し、2021年からの共通農業政策改革をめぐる論議を通じて、ブドウ栽培規制の存続を求めていく方針。

KSM