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France Today今日のフランス

2021.01.12

サノフィ、新型コロナウイルスワクチンの開発で遅れ

経済紙ラトリビューンは11日付で、サノフィ・フランスのボジヨ社長のインタビューを掲載した。社長はこの中で、遅れを取った新型コロナウイルスワクチンの開発の現状について説明した。
サノフィは、新型コロナウイルスワクチンについて、組換えタンパク質ワクチンの開発を選択し、アジュバントは同業GSKから調達することを決めていた。インフルエンザのワクチン開発に成果を挙げているのと同じプラットフォームで、製品の保存が容易(摂氏2-8度で保存が可能)という利点がある。ただし、これまでの臨床試験で、高齢者における免疫反応が不十分であることが確認され、改善を経て新配合の製品の第IIb相臨床試験を2月に、米当局機関BARDAの協力を得て開始する予定となっている。承認は当初予定の2021年6月よりも遅れ、試験の結果が良好だった場合で2021年10-12月中となる見通し。サノフィはもう一つ、Translate Bio社と開発したm-RNAワクチン候補について、第I-II相試験を2021年1-6月中に開始する予定。承認の取得は早くて2021年7-12月期中となる。
サノフィによる開発の遅れに本国フランスの政府は苛立ちを強めているともみられる。パニエリュナシェ産業担当相は、「他社のワクチンの製造を受託する可能性を真剣に検討するよう、サノフィに促した」ことを認めている。サノフィ社の側では、社内で技術的な可能性について検討しているが、ワクチンの製造技術は製品ごとに特有のものであり、検討はまだごく初期の段階にある」と説明している。

KSM