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Yoga columnヨガコラム

2020.04.10

特別篇1 免疫力を高めるヨガシークエンス

世界中にCOVID-19の感染が拡大しています。
何としてもウイルスに負けないよう、今日は免疫力を高めるポーズをご紹介いたします。

細菌の50分の1ほどの大きさしかなく、自分で細胞も持たないのに、私たちや動物(虎や猫も感染したとか?)の細胞に寄生して、自分のコピーを作ることで破裂増殖するウイルス、そして抗生物質も効かない、なんとも恐ろしい存在。マスク予防はもちろんのこと、万全に準備して臨まねばなりません。

COVID-19については現状特効薬がないため、体の免疫機能を高めることが非常に重要です。

「免疫」、つまり「疫(えやみ)」を免れるということです。「疫」という漢字は、左に90度倒すと疒(やまいだれ・病垂)が寝台、その上に横たわっているのが手に木の杖をついている人を象形し、古くは「人に苦しめる厳しいつとめ」、現在では「悪性の伝染病」、「流行性の病気」を意味します。
「免疫力」とはその文字の通り、病原体が私たちの細胞に侵入した際、自分とは違うものだと認識し、異物だと思って反応。それを排除する体内の自己防御する力のことです。より具体的には侵入を受けた細胞が、他の細胞に対し抗体を大量に作るよう指令します。細菌感染の場合、抗体は細菌を排除しますが、ウイルス感染の場合、抗体はウイルスに感染した自分自身の細胞を攻撃します。この攻撃を行うのは免疫細胞で、それには様々な種類があります。骨髄と胸腺の二カ所で白血球により作られる免疫細胞は血液とリンパ液に乗って心臓に向かいながら全身を巡り、異物を消化分解していくのです。感染症による異物を分解の場合、感染者の体はより多くの白血球を作ります。骨髄機能が弱いと白血球は減少し、免疫力も弱くなり、病気との闘いがより困難です。白血球は多ければいいわけではなく、バランスが大切です。

さて、ヨガは以下5つの理由で免疫力向上に効果があります。

1、白血球は自律神経に支配されている。今日の生活習慣は交感神経がややもすると刺激される。一方、横隔膜を使うヨガの呼吸は副交感神経を優位にする。その結果、自律神経を司る交感神経と副交換神経のバランスが取れ、自律神経を整えることができる(元東京女子医大医学部助手坂木佳寿美先生の「ヨーガ呼吸による白血球の変動」参照)。
2、体の異なる部位を様々な方法で動かすヨガのポーズは骨密度を増強する(ロックフェラー大学のイーシェー・ルー氏、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のバーナード・ロスナー氏、ニューヨーク大学のグレゴリー・チャン博士が、2005年〜2015年に平均年齢68歳の227人に毎日12種類のヨガアサナをしてもらい研究、その83%が骨粗鬆症ないし骨質量減少の兆候)。ちなみに2016年6月15日JST(東京大学科学技術振興機構)はそのレポート「骨が免疫力を高める」で感染から体を守るためには骨を作る細胞が重要と発表した。
3、ヨガのポーズは深層にあるインナーマッスル(深層筋)に働きかけるため、その収縮機能が体内の熱を上げ、内臓をより良い状態にする。
4、ヨガのポーズにはリンパ節を刺激することで、リンパ液の汚れを浄化し、リンパ液の流れをよくすることができるものがある。その結果、リンパ節中のリンパ球(免疫細胞担い手)がよりよく機能する。
5、ヨガの瞑想状態は遺伝子レベルで免疫システムを改善することができる(このテーマについてアメリカでは近年研究が進んでいます。カリフォルニア大学David S. BlackGeorge M. SlavichがまとめたMINDFULNESS MEDITATION AND THE IMMUNE SYSTEM,、雑誌Translational Psychiatry掲載Icahn School of Medicine at Mount Sinai, University of California at San Francisco, and Harvard Medical Schoolが実施研究成果など)。

インフルエンザがパンデミック(世界的大流行の感染症)となった1918年に生まれ、体が弱い幼少期を送りながらもヨガを通じ心身を強め、ヨーガの歴史に残るグルとなったBKSアイアンガー先生がデザインした、免疫力向上のためのアーサナフローを以下ご紹介いたします。

ヘッドスタンド(サーランバ・シルシャーアーサナ・頭立ちのポーズ)など、難しいポーズに自信がない方はその部分を除いた、またポーズに長い時間ステイすることが難しい方は時間を短めにするところからお試しください。



1、ウッターナ・アーサナ(強い前屈のポーズ)5分
2、アドー・ムカ・シュヴァーナ・アーサナ(顔を下に向けた犬のポーズ)5分
3、プラサーリタ・パードゥッターナ・アーサナ(強烈な脚のストレッチポーズ)3分
4、サーランバ・シールシャ・アーサナ(頭立ちのポーズ)5分〜15分
5、ドヴィ・パダ・ヴィパリータ・ダンダアーサナ(逆転の杖のポーズ)5分
6、サーランバ・サルワーンガ・アーサナ(肩立ちのポーズ)10分
7、ハラアーサナ(鋤のポーズ)5分
8、サーランバ・サルワーンガ・アーサナ(肩立ちのポーズ)バリエーション 5分
9、ヴィパリータ・カラニ(両脚を壁にあげるポーズ)5分
10、シャヴァ・アーサナ(屍のポーズ)(呼吸法付き尚可)10分

''Yes. We can curtail the spread of any infection by getting into isolation. But, is that a real, practical solution? Why is it that not all people exposed to an infected person acquire the disease? If a H1N1 infected person were to sneeze, he/she does indeed release tons of the virus and all the people who breathe that air should get infected. But, that does not happen. Only a few contract the disease. ... It is only some who develop complications. It is all about immunity! Build a strong immune system and you reduce your risks to becoming susceptible to infections.''
 (Rajivi H Mehta ''Building Immunity'', Yoga Rahasya, (YOG, Mumbai, INDIA) 

(日訳補足:「その通り、孤立することによって感染の拡大を減らすことができる。でもそれは真の現実的な解決なのだろうか?感染者に接触したすべての人が病気にかかるわけではないのは何故だろう?H1N1ウイルス感染者がくしゃみをすれば、その人は事実莫大な量のウイルスを飛ばし、その息を吸うすべての人が移ってしまう。しかし、そんなことは起こらない。病気を引き取るとる人はそのうち数人に過ぎない。(中略)症状を引き起こすのは一部の人だけなのだ。そのすべては免疫力にかかっている!強い免疫システムを築こう、そうすれば感染を受けやすいというリスクを減らすことができるのだ」)

皆様の健康が保たれ、世界が一日も早くこの困難から抜けられることができますように。
OMシャンティ。








 

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