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Yoga columnヨガコラム

2020.05.14

特別篇3 自己練習2 瞑想(シッダ・アーサナ)

ナマスカーラ!

今週からようやく外出制限が段階的に解除され、外出して自然に触れたり、買い物も許可書なしで出かけられるようになりましたsmiley
今日は、これからの忙しい日々にたった少しの時間でも自分で練習できる「瞑想」がテーマです。

パタンジャリのヨーガスートラ(第一回コラム「ヨガって?」参照)は次のような「瞑想」の様々な方法のどれによっても、心の清澄、不動、平和がもたらされるとしています。

I.33 maitrī karuṇā muditopekṣāṇāṃsukhaduḥkha puṇyāpuṇyaviṣayāṇāṃ bhāvanātaḥ cittaprasādanam
マイトリーカルナー・ムディトーペクシャーナーム・スカドゥフカ・プニャープンニャヴィシャヤーナーム・バーヴァナーアハ・チッタプラサーダナム
他の幸福を喜び(慈)、不幸を憐れみ(悲)、他の有徳を欣ぶ(喜)、不徳を捨てる(捨)態度を培うことによって、心は乱れなき清澄を保つ。
I.34 pracchardanavidhāraṇābhyāṃ vā prāṇasya
プラッチャルダナ・ヴィダーラナービヤーム・ヴァー・プラーナスヤ
あるいは息を制御して出す法と息を制御して保持する法とによって。
I.35 viṣayavatī vā pravṛttirutpannā manasaḥ sthiti nibandhinī
ヴィシャヤヴァーティー・ヴァー・プラヴリッティルットパンナー・マナサハ・スティティニバンダニー
あるいは、微妙な感覚的知覚に対する集中によって。
I.36 viśokā vā jyotiṣmatī
ヴィショーカー・ヴァー・ジョーティシュマティー
あるいは憂いを離れた内なる燦然と輝く光に集中することによって。
I.37 vītarāga viṣayam vā cittam
ヴィータラーガヴィシャヤム・ヴァー・チッタム
あるいは感覚対象への執着(欲望)を離れた聖者の心に集中することによって。
I.38 svapnanidrā jñānālambanam vā
スワプナニドラー・ギャーナーラムバナム・ヴァー
あるいは夢や深い眠りの中で得られる体験に集中することによって。
I.39 yathābhimatadhyānādvā
ヤターピマタ・ディヤーナード・ヴァー
あるいは何でも心を高揚させるものを選び、それに瞑想することによって。

さて「瞑想」の効果を得るためには、座り方がとても大切です。
今日は『冥想百科』(B.K.S.Iyengar著、沖正弘監訳、白揚社)の中からいくつかポイントをご紹介した後、それを行うポーズを見ていきましょう。

<座り方>
・精神集中し、知覚・感覚器官を乱さないようにして、自己浄化のためのヨガ行法をその座で行う。
・鼻先を見つめ、視感覚を目の中に引き入れるようにし、体・首・頭をまっすぐにして動かさない。
・魂を平静にして恐怖から解放し、ブラフマチャリア(独身生活、自己制御)の誓いを硬く守り、心をコントロールして、内なる自己を至上の精神(神)にまで高める。
(上記『冥想百科』115ページ〜)

座った瞑想のためによく勧められるポーズは、
⓵シッダアーサナ
⓶スワスティカアーサナ(ヨガコラム第五回参照)
⓷パッドゥマアーサナ(結跏座、いわゆるロータスポーズ)
(4)ヴィラアーサナ
です。

これらのポーズは足の置き方が違いますので、以下で確認しましょう。
⓵シッダアーサナ
(上足の指先は完全に隠れた状態、下の足は出ない)
⓶スワスティカアーサナ(ヨガコラム第五回参照)
(ふくらはぎの真ん中で両脚を組む、両脚が見え、対称的に置かれる)
⓷パッドゥマアーサナ
(両足は対称的。反対方向の太もも根元で股関節前を押し、両足裏が天井を向いた状態)
(半跏趺坐、片足のみが結跏趺坐と同様)

(4)ヴィーラアーサナ
(膝、腿が外旋する形で両足内側の中に座る。足の指表全てが地面を押す)。

グルジ(B.K.S.Iyengar)は⓵、(4)は座りやすい、しかし効率と正確性においては⓷が最高だとしています(同上著書121ページ)。
⓷は正しく行うのが難しいポーズですので、今日は⓵シッダアーサナを学びましょう。

シッダアーサナ Siddhasana

サンスクリット語のSiddhaは「達人、達成、完成」、また「心霊能力を有する賢人、予言者」の意味を持ちます。
長い時間座っていられ、最もリラックスできるアーサナの一つであるシッダアーサナは、「840万種のアーサナのうち7万2000のナーディ(神経エネルギーが通る体内の通路)を浄化」し、「アートマンを観照し、食事を節制するヨギがシッダアサナを12年間実践すると、ヨガ・シッディ(超能力)を獲得することができる」、「シッダアサナの修得者には、歓喜をもたらすウンマニー・アヴァスター(サマーディ、三昧)がごく自然におとずれる」と言っています。
(『ハタヨガの真髄』123ページ、B.K.S.Iyengar著、沖正弘監訳、原本Light on Yoga

<ポーズの入り方>
1、両脚をそろえて前に伸ばす(第三回コラム ダンダアーサナ参照)
2、左ひざを曲げ、両手を左脛の下から通して左足の外側をつかみ、左足のかかとを会陰部に引き寄せ、足の裏を右ももにつける。
3、右足を上記同様につかみ、右かかとを恥骨につけ、右足の甲を左足に乗せる。
4、右足指を全て左の腿とふくらはぎの間に入れ込む。
5、両手はまっすぐに伸ばし、手の甲を膝の上に左右対称にして置く。親指と人差し指の先を合わせ、それ以外の指は指先に向かって伸ばす。

<アクションポイント>
1、両脚をそろえて前に伸ばす(第三回コラム ダンダアーサナ参照)
・腰椎を上方向にしっかり伸ばすが、骨盤が後ろに引っ張られる感じがあればブロックやブランケットを坐骨の下に置く。
・左右の坐骨真ん中(前後どちらかに傾かない)に均等に体重をかけ安定した状態で座る。

3、右足を上記同様につかみ、右かかとを恥骨につけ、右足の甲を左足に乗せる。
・左右の足踵はできれば一直線上になるように。
・かかとの上に座らない。

4、右足指を全て左の腿とふくらはぎの間に入れ込む。
・可能であれば、左足の親指を右脚の腿とふくらはぎの間に出す。

5、両手はまっすぐに伸ばし、手の甲を膝の上に左右対称にして置く。親指と人差し指の先を合わせ、それ以外の指は指先に向かって伸ばす。
・難しい場合、両手を伸ばした状態で、手のひらを膝そば腿の上に置く。
・背中、首、頭が地面に垂直、まっすぐ上方向に伸ばす。
・鼻先を見つめる。

<ポーズの出方>
右足、左足の順にほどき、方向を逆にして行う。

期間限定特別篇はこれで完結です。非常に特別な状況の中ではありましたが、皆様ご自宅でヨガを楽しんでいただけましたでしょうか。
また最後までおつき合いいただきどうもありがとうございました。

今後は通常ペースでのコラム掲載となりますが、ご自分のペースでヨガを是非続けていただき、心身の健康維持にご活用くださいませ(スタジオの再開は政府の決定に基づき、時期分かり次第サイトで告知いたします)。

''One who knows the art of relaxation, also knows the art of meditation.'' B.K.S.Iyengar
(日訳補足:リラクゼーションという芸術がわかる人は、瞑想という芸術もわかる)

OMシャンティ!



 

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