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2017.01.12

フランス医療制度:かかりつけ医の話

前回にお話させて頂きましたフランス国の社会保障 Sécurité Sociale (SS)に加入している方を対象として、今回は、この国の医療制度をお話させて頂きます。(尚、SSに加入していない方でも、保険償還手続きに違いはありますが、受けられる医療に違いはありませんので、ご自身の保険を使って受診ご希望の方は、弊社リロケーション&コンシェルジュまでお問い合わせ下さい。)

まず、社会保障申請手続きが完了すると、SSマイナンバーが記載されたICチップ付きのヴィタル・カードが、ご自宅に送られてきます。現在は、顔写真付きのものとなります。大方の予想を裏切って、現時点では未だこの中に医療情報は入っておらず、あくまでも、医療保険情報しか入っていません。

フランスの保険医療を使うのであれば、医療機関、薬局、検査施設、開業パラメディカル、どこでサービスを受けるにもヴィタル・カードの提示が求められます。薬局や検査施設の多くは、そこから直接SSに費用請求をしてくれますので、患者さんは、自己負担分のみ、あるいは協約ミューチュエルに加入している方であれば、その自己負担分も直接請求してくれます。病院での手術・入院費用も、ほぼ殆どの保険医療機関ではこの直接費用請求をしてくれますので、患者さんが大きな額を支払う事はあまりありません。緊急時に、救急車SAMU(電話番号15)を呼んで、救命救急搬送が必要と判断された場合にも、救急車を利用した患者さんの自己負担はありません。

保険手続きが完了したら、いかなる医療を受けるにも、初めの一歩は、かかりつけ医の登録から始まります。イギリスNHSのゲート・キーパー制度に倣って2004年8月から導入された「かかりつけ医制度」は、どこの病院にどのようにかかってどんな治療を受けたら良いのかわからない、または次から次へと専門医を渡り歩き行く先々で検査を重複消費するドクター・ショッピング傾向のある人に、交通整理よろしく、このかかりつけ医が、プライマリ・ケア全般治療、お薬・検査・処置の処方、必要に応じて専門病院や専門医の紹介をします。

それでは、そのかかりつけ医はどうやって選ぶのか?と言うご質問が生じるかもしれません。このご質問に関しては、フランス人も同様ですが、やはり受診し易く(例えばご自宅や勤務先から近く予約が取り易い)先生の中から、評判の良い方を選ぶ、と言う利便性重視が現実的です。お気に入りの美容師さんを選ぶような、と言っては語弊があるかもしれませんが、やはり、何でも相談できてわかってくれる相性やフィーリングも重要な要素になります。

弊社リロケーション&コンシェルジュでは、パリ市7区・8区・15区・16区の「地域多職種連携ネットワーク」の協力を得て、あらゆる一般医・専門医・検査施設・看護師・介護士をご紹介させて頂きます。特に、ご持病のある方、少数派かもしれませんが在宅介護ご希望の方は、ご相談下さい。統計的に見ますと、フランス人の8割がGPと呼ばれる一般医をかかりつけ医に選んでいますが、専門医を選ぶ事もフランスでは可能です。この先生と決めたら、SSに、「かかりつけ医登録」用紙を、医師と一緒に記入・署名して送り手続き完了です。これからは、この先生の所へ、まず受診して必要な治療を受けて行きます。

フランスの社会保障に加入して、ヴィタル・カードが送られて来て、かかりつけ医登録も済まされた方、次回はいよいよフランスの医療の受け方をケースごとに見て行きます。

《執筆》 リロケーション&コンシェルジュ N子

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リロケーション & コンシエルジュ N子

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リロケーション & コンシエルジュのN子です。

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