フランス西インド諸島はグアドループ、サン・バルテルミー島、マルティニーク、サン・マルタン島の4つですが、このレポートはマルティニークを最後に紹介して終わりたいと思います。
マルティニークは今回、フランスの旅行会社Club Medを利用して行くことにしました。
Club Medは航空券・ホテル代・食事代(1日3食)すべて込み、かつ毎日いろんな無料のアクティビティや有料でオプショナルツアーに参加し、いろいろなところにいけるので便利でした。
ちなみに今なら、マルティニークのClub Med現地スタッフにチボーさんという日本語が少しだけできるスタッフさんが働いています。
画像(右)がチボーさん。
マルティニークへは、グアドループ同様、パリから飛行機で約8時間。今回使った航空会社は、Air Caraïbesでした。このエアライン、普段から時間通りに出発しないらしく、行きは4時間、帰りは3時間出発が遅れました。
ちなみにマルティニーク、日本では小泉八雲の名で知られる民俗学者ラフカディオ・ハーンが好んで2年間住んでいた地なのです。
だからなのか、少しミステリアスな話があふれている島であります。その中で、私の興味を一番引いたのがノンフィクション作家の工藤美代子先生が「もしもノンフィクション作家がお化けにであったら」という著作で語っていた「悪魔の木」の話です。
マルティニークには悪魔の木と呼ばれる木があり、その木の表面を切ると中がスポンジのようになっており、そこに呪いたい相手の持ち物を入れると、木が吸い込むのだそうです。このように呪いをかけ、相手を死に至らしめることができる木がある、との話が。
現地について、マルティニークを案内してくれるガイドさんに「悪魔の木」について尋ねてみると、『歩いてる時、見かけたらキミに言うよ。』との返事が。
結局、私は悪魔の木を見ることはできませんでしたが、ガイドさんが知っているくらいだから、もしかしたら存在するのかもしれません・・・。
さて、そんな恐ろしい木が存在するマルティニーク。やはり、大自然豊かな場所です。
海ももちろんきれいなのでビーチやスポーツをするのはもちろんですが、海から離れてマルティニークの様々な植物を見ることができるLe Jardin de Balata(バラータ公園)などにも行くことをお勧めします。
中へ入るとさっそく、ハチドリがお出迎え。
トロピカルなお花。
またマルティニークは、歴史的にもおもしろいストーリーがあります。
フランス皇帝ナポレオン1世の妃、ジョセフィーヌの出身の地でもあり、ジョセフィーヌの首なしの銅像が県都のFort-de-France(フォール・ド・フランス)に設置されています。

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なぜ、首なしかというと、ナポレオン1世と結婚している間、ナポレオンはジョセフィーヌに「奴隷制を廃止しようかな」と言ったところ、「誰が掃除や洗濯、食事の用意をするのよ。」と言い返し、奴隷制に反対したそうです。だから、現地のひとにあまり好かれてないからとガイドさんが・・・(たぶん、もっと歴史を調べるといろいろな話がでてくると思います。)
そして、フォール・ド・フランスには、スパイスのマルシェがあります。ここも見逃せません。
クレオール料理に使うカレーのスパイスも売っていますが、
カカオの棒なんてのも売っています。(これはグアドループでは見ませんでした。)

このカカオの棒を削って、暖かいミルクに溶かしてホットチョコレートを作るそうです。
私もおみやげに買って、自分で作ったのですが、カカオの味が濃くてチョコレート好きにはたまらないです。
自然・歴史・文化に触れたら、やっぱりまた海へ。
マルティニークに訪れたら、乗ってほしいのが、カタマランという2つの船体を甲板でつないだ船。日本語では双胴船です。
船内はこんな感じ

船が早いスピードで海を進むと、波が網の部分からバシャバシャなります。
太陽が出ていて、暑いときは最高ですが、マルティニークも急にスコールのような雨が急に降り、寒くなるので注意です!
今回はクラブメッドを利用したので、色々なところを回ることができておもしろかったです。フランスの旅行会社ですが、ほかのお客さんもフレンドリーで親切だし、フランス語がわからなかったら、英語で話してもくれます。
それと、クラブメッドが所有するホテルから、ビーチ沿いを20分ほど歩くと、SAINT-ANNE(サン・タン)という小さな町があり、散策とショッピングも楽しめました。
カラフルな建物が多くてかわいらしい★
クラブメッドを利用して行ってよかったなーと思いました。
それと、これを読んで、フランス西インド諸島に興味をもっていただけたら幸いです。
以上、フランス西インド諸島レポートでした~!