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columnアートコラム

2021.11.26

オルセー美術館『シニャック、コレクター』展

 






ヴァン・ドンゲンの画をあしらった展覧会のポスター
Signac collectionneur
Musée d'Orsay - Du 12 octobre 2021 au 13 février 2022  -
 
近年、稀代のコレクターに関心を集めているが、オルセー美術館では蒐集家としてのシニャックに焦点をあてた展覧会が開催中だ。シニャックは点描法で新印象派の理論家として名を残しているが、コレクターとしてはかなり幅の広い趣味を有していた。裕福な商人の家庭に生まれ、独学で絵を描き始め、21歳でセザンヌ『サントワン・ロモーヌ平野』(1880年作)(写真)をタンギー爺さんの画材屋で1883年に購入したのを皮切りに蒐集を始め、主に印象派の作品を購入していく。彼より4歳年上で早世するスーラの画を次々と買い、なんと新印象主義を内から推進していたことがわかる。アンデパンダン展に毎年精力的に参加し、1908年にはアンデパンダン展の会長に就任している。好奇心旺盛で、自分の絵画スタイルとはまったく異なる象徴派や、ヴァン・ドンゲンやマチィスなどフォーヴィズムの作品を購入しているのは、シニャックの懐の深さを感じさせる。


奥のスペースにスーラの大作で遺作になった『サーカス』(1891年作)が見える。
Crédit photographique : © musée d'Orsay


セザンヌ『サントワン・ロモーヌ平野』
Paul Cézanne, La Plaine de Saint-Ouen-l'Aumône vue prise des carrières du Chou (Vallée de l'Oise) Vers 1880 / Collection particulière



ゴッホ『二匹のニシン』(1889年作)
Vincent Van Gogh, Deux harengs,1889 / Collection particulière



航海に情熱を注いだシニャックの肖像画(1896年作)
Théo van Rysselberghe, En mer, portrait de Paul Signac, dit aussi Paul Signac à la barre de son bateau l’Olympia, 1896 / Archives Signac


Musée d'Orsay, « Signac collectionneur» jusqu’au 13 février 2022
公式サイトはコチラ
 

執筆者


林 正和   Masakazu Hayashi
パリガイド通訳サービス主宰

大阪生まれ。パリ在住あしかけ36年、東京外国語大学卒業、マスコミ関係の仕事を経て パリ第三(ヌーヴェル・ソルボンヌ)大学で博士号取得。
現在美術館および観光ガイド、通訳、コーディネートを幅広く手がける。
フランス政府公認ガイドライセンス有
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