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Dioxycle、回収炭素の電気分解でポリエチレンを製造:ロレアルから供給契約を獲得

仏Dioxycleはこのほど、二酸化炭素などから電気分解でエチレンを得る技術の実用化に向けて、仏化粧品大手ロレアルにポリエチレンを供給する契約を結んだ。ロレアルはこれを容器包装の原材料として用いる。供給の開始時期や規模、金銭的な条件等については明らかにされていない。Dioxycleがこの種の供給契約を結ぶのは今回が初めて。製品の供給先を確保することで、商用化を準備する。

Dioxycleは2021年に発足。パリ北郊サントゥアンに実証プラントが整備済みで、これの実用化が当面の課題となっている。同社は、工業部門の工場から出る炭素酸化物(一酸化炭素又は二酸化炭素)を回収し、電気分解によりエチレンを得る技術を開発した。実証プラントは小型のユニットで、このまま実用段階に移行できるという。ユニットはロレアルの工場に設置されるわけではなく、別な会社の工場に設置され、製造されたエチレンから、バージン原料に準じる品質のリサイクル・ポリエチレンを製造する。電気分解に投入されるエネルギーの効率改善を進めることも課題となる。鉄鋼、セメント、化学など、脱炭素化が難しい部門が設置先となりうる。ロレアルとの事業で炭素回収先となる企業の名前は明かされていない。

Dioxycleはフランスと米カリフォルニア州に拠点を置いている。これまでに合計3700万ドルを調達したが、出資したのは米国勢が多い(Lowercarbon Capital、Breakthrough Energy Ventures、Gigascale Capital)。年内に新たな資金調達を計画している。

KSM News and Research