ODOXAの世論調査はこのほど、自身を過小評価し、成功に対して罪悪感を感じるインポスター症候群に関して、2006人のフランス人(18歳以上)を対象に調査を実施した。同症候群についてフランスで調査が行われたのは初めて。国民の83%が何らかの形で兆候を示していることが明らかになった。
インポスター症候群は、自分の地位などが能力と釣り合っておらず、他人を騙していると感じられる現象を指す。1978年に米国の心理学者によって報告された。仏政界のオリビエ・フォール社会党党首や、米映画界の米女優ジョディ・フォスター氏、米俳優トム・ハンクス氏など、この症候群に長年悩まされたと告白する著名人は少なくない。
今回の調査では、同症候群の症状を頻繁あるいは強く感じ、生活に支障をきたしていると回答した人の割合が全体の32%を占めた。その傾向は若年層に強く、25歳未満のグループでは60%に上った。男女別にみると、男性はキャリアの成熟や責任の拡大に伴い症状が落ち着く傾向があるが、女性では長期にわたり悩まされることが判明。最も男女差が大きい35-49歳のグループでは、女性の51%が強い症状を感じていた(男性は28%)。自己疑念による影響で、強いストレスを感じる人や、率先して行動することに躊躇する人も、女性に多いことが明らかになった。 臨床心理士のゴティエ氏は、インポスター症候群の対処法として、自己イメージの改善に取り組み、褒め言葉を素直に受け入れることなどを勧めている。今回の調査に参加した心理学者シャサングル氏は、自身が受けた教育や、幼少期、地理的出自に原因を探すこと、そして自身の価値を他人の評価から切り離しつつ、自身の脆さを受け入れることが重要だとした。