経済研究所レックスコードがまとめた集計によると、貿易収支統計には含まれない少額価値の小包は2025年に55億ユーロ相当がフランスに届いた。この額は、2021年の10億ユーロ弱から大きく増えている。小包の数は2年間で4倍に増え、1つ当たりの平均価額は6.40ユーロだった。小包の97%は中国から発送されている。
小包のうち2割はフランスを経由して外国に届けられることから、金額にして40億ユーロ相当が、貿易統計には合算されていない分となる。2025年の仏貿易赤字は700億ユーロ、対中貿易だけで500億ユーロの赤字を記録しており、この、隠れた輸入が合算されれば、貿易赤字はかなりの規模で拡大することになる。
レックスコードは9つのカテゴリーを選んで流入小包について分析。価額がいちばん大きな項目はやはり衣類・アクセサリーで、合計で20億5000万ユーロを占めた。同じ項目の仏輸入総額に比した場合の割合は9%に上った。以下、プラスチック製品が5億3400万ユーロ、機械・電子機器が3億3900万ユーロ、靴及び関連製品が3億2500万ユーロ、玩具・ゲーム・スポーツ及び娯楽用品が2億1800万ユーロ、その他繊維が2億1700万ユーロ、皮革・旅行用品・ハンドバッグが1億9900万ユーロ、ジュエリーが1億4300万ユーロで続いた。輸入総額に比した場合の割合では、その他繊維も7%と高めで、靴及び関連製品、玩具・ゲーム・スポーツ及び娯楽用品、皮革・旅行用品・ハンドバッグはそれぞれ4%だった。 商品小包輸送が付加価値税(VAT)脱税に悪用されている可能性も取りざたされている。価額を低めに偽って脱税するのは容易であり、2024年実績で脱税額が10億ユーロに上るとの推計もある。仏政府は、中国のECサイト経由の小包を念頭に、封入品目の1カテゴリーにつき2ユーロの一律課税を先頃導入。7月1日付では欧州連合(EU)全域で3ユーロの課税導入も予定されている。