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仏ロレーヌ地方で相当量の天然水素の存在を確認

仏北東部ロレーヌ地方ポンピエール(モゼル県)で天然水素の探査を行っていた仏FDE(Francaise de l’Energie)は3月24日、「地下に相当量の水素の存在」が確認されたと発表した。
FDEは、世界最深となる深度3655メートルの天然水素探鉱井を掘削し、探査を実施。多くの区間で天然水素の存在が確認されたとしている。モゼル県では、2023年にポンピエールから6キロ離れたフォルシュビレールにおけるメタン探査の過程で天然水素が発見され、研究者らによって世界最大級の天然水素鉱床が存在する可能性が指摘されていた。
FDEは探査掘削の過程で58のサンプルを採取。天然水素の「生成および移動のメカニズムをより良く理解するための完全な地質データ一式」を収集したとしている。今後は、ロレーヌ大学やCNRS(仏国立科学研究センター)の助力を得て、天然水素探査・開発研究プログラム「Regalor II」の枠内で科学的研究を進める。溶存水素濃度の測定を行うほか、新たに開発した水素分離装置の現場での試験を行う。
CNRSによる推定では、天然水素の埋蔵量はロレーヌ鉱床全体(一部はベルギー、ルクセンブルク、ドイツにもまたがる)で約3400万トンに達する可能性がある。FDEは今年1月に、仏政府から、モゼル県およびムルトエモゼル県の2254平方キロメートルに及ぶ地域で天然水素の探査許可を取得しており、新たな評価井掘削に向けた準備作業も行っている。FDEはまた、米国カンザス州の特に有望な地域においても、水素資源のポテンシャル評価に着手する。

KSM News and Research