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仏M & Wine、ワインの「DNA鑑定」を提案

リヨン第1大学の分析化学研究所の支援を受ける仏M & Wine社は、分子を分解して測定する質量分析計に改良を加え、ワインのミネラル組成を詳細に分析し、そのワイン特有の「ミネラル・プロファイル」を特定するAIを開発した。ブドウ品種、収穫年、醸造プロセスといったそれぞれのワインに固有の特徴を、データベースに登録された6万種と比較し、数分でそれぞれのワインのプロファイルを提示することができる。同社ではこの「ミネラル・プロファイル」をワインの「DNA」や「指紋」のようなものと説明。ワインの品質保証を求める大手ワイナリー、ネゴシアン、競売会などに鑑定サービスを提案している。鑑定は、赤、白、ロゼ、発泡酒など種類を問わないが、特に人気の定番カクテル「スプリッツ」のベースとなるイタリアの発泡酒「プロセッコ」に関しての依頼が多いという。「プロセッコ」は銘柄も多いために不正への疑念も高いが、M & Wineではこれまでのところ、不正は一切検出されていないという。
M & Wineは2021年に設立され、従業員は6名。昨年の売上高は30万ユーロに達した。自社の独自の技術に関して、ディジョンに本部を置く国際的なワイン機関OIVの認証を待っている。更なる事業展開を目指して、Bpifranceなどから約100万ユーロの資金調達を行った。ワイナリー向けのワイン・デザイン支援ツールも提案しており、さらにワイン愛好家向けのアプリも開発中。

KSM News and Research