欧州連合(EU)の統計局が7月8日に公表した調査によると、EUの家庭における冷房のエネルギー消費量は、2018年から2024年の6年で4万500テラジュール(TJ)から8万400TJへと倍増した。
冷房のエネルギー消費量が最も大きいのは南欧諸国で、2024年時点でイタリアが2万6300TJ、スペインが1万4300TJ、ギリシャが1万1900TJとなっている。
ただし、家庭のエネルギー消費量全体に占める冷房の割合は依然として小さく、0.8%にとどまっている。これに対して、暖房は最終エネルギー消費の61.5%と圧倒的な割合を占めている。
エネルギー消費量に占める冷房の割合は、キプロスで16%、マルタで15%と最も大きくなっており、ギリシャでも7.4%を占めている。
仏では、EU全体に比べて冷房の普及ペースは緩やかであり、冷房のエネルギー消費量は2018年の6250TJから2024年には9500TJへと増加。もっとも、増加率は50%超に達している。ただし、EU全体と同様に、家庭のエネルギー消費量全体に占める冷房の割合はわずかであり、0.6%にとどまっている。 気候変動の影響により、猛暑や熱波の頻度が増していることを受けて、エネルギー消費量に占める冷房の割合は今後拡大する見込み。住宅のエネルギー移行支援を行う仏のスタートアップHello Wattのデータによれば、仏における冷房普及率は、2026年6月時点で一戸建てが28%、集合住宅が13.5%となっている。