フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

ルーブル美術館、宝飾品の盗難があった「アポロンの間」を再オープン

パリのルーブル美術館は7月22日、9ヵ月前に侵入窃盗被害を受けた「アポロンの間」の一般公開を再開した。宝飾品などは展示されていない。

ルーブル美術館では、昨年10月19日に盗難事件が発生し、内外に大きな衝撃を与えた。犯人グループは、セーヌ川側のバルコニーからリフト車で侵入し、総額8800万ユーロに上る仏王室の宝飾品8点を持ち去った。ひどく損傷した状態で見つかった「皇后ウジェニーの冠」を除き、宝飾品は今も行方不明となっている。同事件は、監視カメラシステムの不備などセキュリティの欠陥を明るみに出し、職員のストライキやデカール館長(当時)の辞任にも発展した。

ルリボー館長は、宝飾品を展示しない理由について、17世紀に整備された「アポロンの間」はもともと、通路の役割を担っており、毛氈が敷かれ、調度はごくわずかだったと説明。自身が館長を務めていたベルサイユ宮殿の「鏡の間」は、このアポロンの間をモデルに作られたものであり、建築様式や装飾を鑑賞することに意味があると強調している。

「アポロンの間」に以前展示されていた宝石は、「リシュリュー翼」の第二帝政の展示スペースに専用ケースを設け、数ヵ月以内に再公開する見込み。宝飾品に関しては、厳重なセキュリティを備えた展示室を新設してから公開する予定だという。

KSM News and Research