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フランス、2件の文化遺産がユネスコ世界遺産に

「ノルマンディー上陸作戦の海岸群」と南仏「ラングドックのカペー王家要塞群」が7月26日、ユネスコ世界遺産に登録された。今回の登録で、フランスの世界遺産は56件になった。

ノルマンディー北西部のマンシュ県とカルバドス県の間に広がる80kmの海岸群は、1944年6月6日のノルマンディー上陸作戦の舞台となり、ナチスからの欧州解放と第二次世界大戦の終戦に向けた転機になったことで知られる。ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)は、この海岸群が欧州の独裁体制を転覆するために払った膨大な人的犠牲を象徴していると評価。登録された世界遺産には、5つの海岸(ユタ、オマハ、ゴールド、ジュノー、ソード)のほかに、ポワント・デュ・オックのドイツ軍の砲台、連合軍の兵站のために仮設されたマルベリー港、そして英霊墓地や記念碑などが含まれる。

「ラングドックのカペー王家要塞群」は、アルビジョワ十字軍(1209-29年)を経て、フランス王家がラングドック地方の一部を支配した際に建設された8ヵ所の要塞。フランス王はこの要塞群を利用して、現地住民を監視し、わずか数10km先のアラゴン王国にも目を光らせた。1997年にユネスコ世界遺産に登録されたカルカソンヌの城壁都市も、防衛体系の中心的な役割を担っていたことから要塞群に含まれている。ユネスコは、この要塞群について、険しい尾根という地形上の制約へ軍事建築を巧みに適応させた点や、フランス王政による新たな統治方法が現れている点を評価した。 なお、この要塞群の一部は、アルビジョワ十字軍による討伐対象だった異端カタリ派の避難所だったものが、征服を経て要塞化されたものである。その経緯から「カタリ派の城」とも呼ばれる。「カタリ」が世界遺産の正式名称に採用されなかったことで落胆の声も聞かれ、抗議者による請願書に9400人の署名が集まっている。

KSM News and Research