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バヌアツ共和国、領土問題でフランスを相手取り国際機関に提訴へ

バヌアツ共和国は領土問題でフランスを国際機関に提訴する方針を確認した。バヌアツのナパット首相が7月30日の独立記念日の際に、マシュー・ハンター諸島がバヌアツに所属していると言明、独立を完成させなければならない、と述べて、フランスを相手取った法的手段を行使すると予告した。

バヌアツは仏海外領土のニューカレドニアの隣国に当たる。英仏共同統治領を経て、1980年に独立を果たした。この際に、南方に位置する無人島のマシュー・ハンター諸島はニューカレドニアの一部としてフランスにとどまり、現在も実効支配下にあるが、バヌアツは諸島の領有権を主張している。島そのものには実質的な価値はないが、その周囲の排他的経済水域の価値は無視できない。

バヌアツのコアナポ副首相は7月5日にパリを訪問し、バロ仏外相と会談して、この問題を協議した。副首相はその際に、「双方の立場の懸隔はあまりに大きい。次の段階に移るべき時がきた」と言明していた。バヌアツは国際社会に訴えてこの問題の解決を図ることになる。 バヌアツは、独立時にマシュー・ハンター諸島の帰属について島民が諮られることがなかったことを挙げて、それゆえに民族議決権の侵害を伴ってなされた決定であり、無効だと主張している。バヌアツが行使可能な手段としては、国連総会を通じて、国際司法裁判所(ICJ)に諮問的意見を請求するというものが考えられる。同じ手段により、モーリシャスがチャゴス諸島の返還に向けた英国政府との交渉を有利に進めることができたという前例もある。

KSM News and Research