ルコルニュ首相は8月17日、大規模な森林火災の被害を受けたジロンド県を訪問し、復興支援プランを公表した。総額で1億ユーロを超える規模になるとした。
ジロンド県の森林火災は空前の規模となり、合計で3万ヘクタール程度が焼失した。地元はちょうど、夏季の観光シーズンを迎えており、観光業を中心に打撃が大きかった。住宅183戸が焼失する被害が出たルポルジュ町では、訪問した首相が待ち構えた住民らにやじられる一幕もあった。
首相は復興支援プランとして、まず、被災の自治体向けに1200万ユーロの緊急援助を行うと発表。住宅等の再建では建築許可の付与の迅速化(1ヵ月以内)を、より複雑な施設の再建では各種手続きの簡略化を約束した。被災した企業には、社会保険料の3ヵ月間の免除と、不動産関連税の肩代わりを約束した。また、観光業の広報活動に200万ユーロの支援を行い、観光客の再誘致に協力することも約束した。隣接するランド県モンドマルサン市に民間防衛の航空拠点を整備する計画については、一旦は廃案となっていたが、その再検討も約束した。首相によると、これらの措置は総額規模で1億ユーロを超えるという。
首相は支援措置の財源確保に絡んで、国会の野党勢力に対して、予算法案の審議に協力して責任ある態度を示すよう呼びかけた。住宅再建において不可欠の役割を果たす保険会社に向けては、政府として直接に介入する手段はないものの、迅速な対応を強く求めると言明。政府として状況を監視し、対応に問題がある業者の名前を公表するという制裁を加えることも辞さないと警告した。住宅への被害が集中するルポルジュ町が、消防活動において近隣の高級リゾート地を守るために犠牲にされたとの批判の声があることについては、隠し立てすべきことは何もないとして、消防活動の経緯は追って公表すると約束した。 ルコルニュ首相にとって、夏季休暇期間明けの最初の公務がジロンド県訪問となった。首相にはこのところ、主にマクロン大統領方面から、大統領候補の器であるとする評価の声が聞こえる。近くマヨット海外県も訪問する予定。