フランスで豆腐の消費が大きく増えている。市場規模はまだ小さいが、著しい成長を示している。全国区の食材となるポテンシャルを秘めている。
サーカナのデータによると、フランス国内の豆腐の売上高は2025年に800万ユーロ近くに上り、前年比で21%の増加を記録した。植物起源の加工食品という括りだと、伸び率が最大級の部類に入る。
豆腐はタンパク質が豊富で、ビーガン対応食品としての需要は確実にある。ただ、食材としての評判は芳しくなかった。2022年に発足の「La Vie(ラビー)」ブランドは、最初に調査したところ、大部分は実際には食べたことがなく、そのまま加熱して食するという人も多かった。豆腐の悪評は専ら、味がしないということに尽きる。La Vie(2025年の年商3000万ユーロ、従業員数73人)は、この春から、燻製風味や豆腐ナゲット、照り焼き味などの製品を投入。フランスの消費者の嗜好に合った製品で勝負に出た。原料の大豆を100%国産とし、そのまま手軽に食べられる商品を量販店で売り出した。販売は大きく伸びているという。
これ以外でも、パイオニアのセレアルビオ(Cereal Bio)は、「メキシコ風」や「韓国風」など、ストリートフード風のコンセプトの製品を投入。Garden Gourmet(ネスレ傘下)は、「クランチー・トーフ」と称する揚げ物風の製品で攻勢をかけた。食品小売大手のカルフールも、来春をめどにPB商品の投入を計画している。La Vieは、3-4年後には自社売上高の4分の1を豆腐が占めるとみて、その成長に期待を寄せている。