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英国の3地域(スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)の指導者が会合、独立を求めて英国政府に呼びかけ

英国を構成するスコットランド、ウェールズ、北アイルランドの3地域でそれぞれ政権を有する独立派政党の党首級会談が9月14日、ウェールズのカーディフで開かれた。出席者らは、「民族自決権」を認めるよう英国政府に対して呼びかける宣言を発表した。自分たちの国の将来は欧州連合(EU)にあるとの見解も示した。

ウェールズ自治政府のヨルウェルス首相は、独立派政党「プライド・カムリ」の党首を務めている。スコットランド自治政府の首相で、スコットランド国民党(SNP)の党首を進めるスウィニー氏、そして、北アイルランドからは、自治政府の首相を務めるオニール氏(独立派政党シンフェインの副党首)と、シンフェインのマクドナルド党首が出席した。「3ヵ国」の指導者が会合を開くのはこれが初めてで、参加者らは「歴史的」な会合と形容。ただし、あくまでも党首級の会談であり、自治政府の首長としての会合ではないという体裁をとっている。

参加者らは、「ウェストミンスターの政府には民主主義を妨げる権利はない」とし、英国政府に対して、速やかに分離独立を可能にする変化を進めるよう呼びかけた。英国の欧州連合(EU)離脱がそれぞれの国の経済に打撃を及ぼしたとする見解も一致して表明し、分離独立がEUへの「復帰」と同期していることも強調した。

英国政府は、2014年のスコットランド国民投票で独立反対が55%を記録して以来、再度の国民投票の実施には応じていない。政府は最近にも国民投票は予定しないとする姿勢を再確認していた。その一方で、折しも、一族が保有するゴルフ場で開催のオープン大会にあわせてアイルランドを訪問したトランプ米大統領は、「アイルランドの統一が実現したら素晴らしい」と言明し、改めて物議を醸していたが、英国政府はこれについて、国民投票の予定なしという方針を再確認し、それ以上の踏み込んだコメントは発表しなかった。シンフェインは2030年までの国民投票の実施を要求しており、北アイルランドのオニール首相は、トランプ米大統領の発言について、統一に関する議論が国際的にも関心を持たれていることの証だとコメントした。スコットランド与党は5年以内の国民投票実施を求めている。ウェールズ与党は、独立を将来的な目標と見据え、日程については明確に示していないが、ヨルウェルス首相は、「ウェストミンスターの中央政府が機能していないことは明らかになりつつある」と言明し、分離独立に向けた意欲を明確に示した。

KSM News and Research