仏ベンチャー企業Quietは音のしないガラス食器の開発に成功した。量産化に向けてこのほど140万ユーロの資金調達を行った。
Quietは2020年に発足。公的研究機関のリヨンINSA及びCNRS(国立科学研究センター)の協力を得て4年越しの技術開発を経て製法特許を取得。商品化に向けて起業した。同社は、水溶液との接触後に加熱し、イオン化によりガラスを強化する工程において、シリコンの層を表面に定着させる技術を開発。シリコンが脱却することはなく、不愉快な接触音を吸収する役割を果たす。この製品の着想は、給食サービスにおいて就労者を騒音から守る工夫をと考えたことが原点になった。2023年に300点の試作品(大皿、小皿、深皿)を製作して試用に付したところ、騒音レベルを16デシベル引き下げる(85%の削減に相当)成果が得られた。
製作にかかる時間は当初は10分と長かったが、現在では2分以内に短縮することに成功。価格は1点につき9ユーロ近く(税抜き)と、通常品と比べて2倍以上高いが、軽量で長持ちし、また、就労者の健康増進による病欠減少のコスト削減効果が見込める。その旨の当局の認証も取り付けた。140万ユーロの資金調達は、Demea Sustainable Investmentと、地元リヨン・サンテティエンヌ都市圏傘下のベンチャーファンドから行った。製造委託先の企業と共同で生産能力65万点の生産ラインを整備する。