仏環境サービス大手ヴェオリアはこのほど、スペイン・バルセロナ都市圏の上水事業を受注した。10億ユーロ超の大型契約を獲得した。同社は既にバルセロナ市と周辺20市の上水事業を担当しているが、これに都市圏内の規模の大きい8市が追加される。
ヴェオリアはスペイン事業の拡大に力を入れている。バルセロナ地方の事業は、2022年に買収したアグバル社を核にしている。ヴェオリアは2025年に443億ユーロの年商を記録したが、うち30億ユーロをスペインで達成。スペイン事業は英独とほぼ並ぶ規模に発展している。スペインには2030年までに10億ユーロを投資し、40%の増収を達成することを目標に掲げている。2027年時点で既に、同社にとってスペインは仏米に次ぐ第3の市場となる見込みという。
スペインは温暖化先進国でもあり、再生水の利用も含めた水不足への対応は、欧州の他の諸国に先んじている。ヴェオリアは、技術力とイノベーションを推進する実験場としてスペイン事業に期待しており、廃棄物によるエネルギー生産事業なども含めて、同国で各種技術間のシナジー効果も追求する。バルセロナでは、LNG(液化天然ガス)の再ガス化に伴い発生する低温を回収し、メルカバルナ食品卸市場に供給する事業なども手掛けている。スペインが整備に力を入れる大規模データセンター向けの節水ソリューションの開発なども視野に収める。