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パリ西郊で人種差別テロ事件、1人が死亡し5人が重傷

パリの西郊外に位置するトラップ市(イブリーヌ県)周辺で10月23日朝、自動車に乗った男が市街地数ヵ所で車中から発砲する事件が発生した。1人が死亡し、5人が重傷を負った。犯人は警官隊との銃撃戦の末に逮捕された。当局は、人種差別によるテロ事件として捜査を開始した。

事件は23日の朝10時頃に発生。ラベリエールとトラップの2市にまたがって、広場やガソリンスタンド付近、公園の遊具場、薬局前など数ヵ所で発砲し、死傷者を出した。26歳の男性が死亡し、重傷を負った5人の中には12歳の少女が含まれる。警官隊が現場に急行し、犯人は隣接するコワニエール市内で銃撃戦の後に逮捕された。

逮捕されたケビン・T容疑者は39歳。同じイブリーヌ県内のプレジール市内の集合住宅に1人で居住していた。警察は住居内にガスボンベ3点と発火装置などを発見。特別班による処理の上で住居の捜索を行った。住居内からは、ヒトラーの「我が闘争」、聖書、クルアーン(コーラン)が発見された。容疑者は警察の取り調べに対して、黒人とアラブ人を狙ったと供述。去る17日(土)のデモ行進の際に発生した暴動で破壊・略奪の被害を受けた商店の復讐のためにやったなどと説明したという。容疑者は過去に、飲酒運転と麻薬関係で有罪判決を受けた前歴があるが、過激派としてはリストアップされていなかった。犯行には、戦前に製造された古いタイプの自動小銃が用いられたが、入手経路などは報道されていない。また、犯行時には車中にコカインがあり、最初の薬物検査では陽性だった。

なお、容疑者は統合失調症で治療を受けていたことが判明し、当局は25日中に勾留を解除し、精神病棟への強制収容を決定した。検査を経て今後の手続きについて決定されることになる。精密な薬物検査からは、犯行時に犯人は大麻とコカインを使用していたことも判明している。

KSM News and Research