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スペイン中部トレドで鉄道の衝突事故:68人が死亡

スペインで10月28日朝、マドリードの南150kmに位置する中部トレドで2本の高速列車が衝突し、少なくとも68人の死亡者と179人の負傷者(うち15人が重体)が出た。同国では今年1月18日にも、アンダルシア州コルドバ県のアダムス市の同じ路線で、1992年に高速鉄道が導入されて以来で初めて死亡事故が発生し、46人が死亡していた。

今回の衝突事故は8時54分に発生した。民間事業者Iryo(伊トレニタリア傘下)の列車が田園地帯で線路上に停車していたところに、スペイン国鉄Renfeの高速列車「AVE」が追突。Iryoの3両とAVEの1両および動力車がせり出し、土手の斜面に転落した。事故が起きた列車には合計544人が乗車していた。

マドリードのアトーチャ駅の運転指令所の情報によると、同日早朝に、列車の位置と速度をリアルタイムで分析する車内信号システム「LZB」が故障した。それに伴い、路線全体で運行が中断され、非常システム「BSL」が作動したという。通常であれば運行の遅延に留まる状況であり、この日も列車に走行を継続する指示が出された。しかし、Iryoの列車が再発進に失敗。赤信号が点灯していたにもかかわらず、アトーチャ駅のオペレーターが後方のAVEに走行の継続を許可したことが衝突を招いたと推測されている。

政府は、今回の事故の原因として、人為的ミスがあった可能性を指摘した。労組は、早急な結論を出して鉄道網の保守強化から目をそらすべきではないと主張。なお、事故が起きた路線は、Renfe傘下の2社(1社は格安鉄道会社)、Iryo、Ouigo(仏国鉄SNCFの格安高速鉄道子会社)の計4社の列車が日常的に運行している。

KSM News and Research