仏アパレル業界で3件の企業倒産が相次いで発表された。
ファッションブランドのコペルニ(Coperni)は11月4日に事業の停止を発表した。主要株主のトゥモロウ・ロンドンとの間で係争が続き、去る6月に会社更生法の適用下に入っていたが、話し合いがつかずに幕引きを決めた。コペルニは仏クリエーターのアルノー・バイヤンとセバスチャン・メイエールの両氏が2013年に立ち上げた。両氏がクレージュのアーティスティック・ディレクターを務めた2015-18年の休眠を経て2019年にトゥモロウ・ロンドンの傘下に入り活動を再開。ゲーム感覚の未来的なモードのコンセプトを提案して話題を集めた。経営難から今年は3月のパリ・ファッションウィークへの参加を断念しており、最終的に事業停止に至った。
プレタポルテの通販で知られるアフィベル(Afibel)は11月4日に会社清算を決めた。同社は創業70年余りで、シニア向けやサイズの大きい人向けのファッション製品を提案。インクリュージョンを創業の理念に据えていた。去る4月1日に会社更生法の適用下に入っており、従業員を半数の50人に絞り込んだが再建は実現せず、会社清算に至った。 女性向けプレタポルテのドベルノワ(Devernois)の会社清算も11月5日に決まった。同社は2022年に、会社更生法の適用下で、ロアンヌ商事裁判所(ロワール県)により10年期限で再建プランを認められていたが、この度、支払い不能に陥ったため、規定により会社清算が決まった。3ヵ月の期限で裁判所は事業の継続を認め、その間に買収者を探すよう求めた。同社は従業員が160人、国内に直営の約60店舗を展開している。買収提案の受け付けは12月中に締め切られる見通し。同社は1927年の創業で、生産部門も有する。2026年の売上高は1900万ユーロの見込みで、2年前の2500万ユーロから目立って後退している。パリ株式市場Alternextの上場企業で、20%程度の株式が公開されている。