フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

フランスのスキーを楽しもう

ゲレンデから眺める広大な雪山の景色。

今年も始まりました。2月の冬のバカンスLes vacances d’hiver、通称「スキーバカンス」。
フランスのスキーと聞くと有名なのはサヴォワ地方Haute Savoieにあるシャモニー=モン=ブランChamonix-Mont-Blancではないでしょうか。シャモニーは西ヨーロッパアルプスの最高峰、標高4,807.81mのモンブランMont Blancを望む街。パリからTGVで5時間半、スイスのジュネーブ空港からは車で2時間ほどというアクセスのよさもあり、世界中からスキーヤーが訪れ、レストランやカフェなども多く、アフタースキーも楽しめるという高級リゾート地です。
今回はそのシャモニーを舞台に、フランスのスキーについてご紹介します。


スキーに行くためには

 宿の予約、交通機関の切符は少しでも早く予約するのがおすすめ。宿はサウナやプール付きの高級志向なホテルから二段ベットを使用した学生向け風の宿までさまざまですので、自分の好みとご予算に合わせて選んでください。
 ウェアーや手袋のレンタルは基本ありませんので、自分で用意が必要です。フランスを代表するロシニョールRossignolといったブランドもありますし、デカトロンDecathlon、インテルスポーIntersportといった大型スポーツ店でも購入できます。
 日本との大きな違いはヘルメット。子供は必須、大人もスキー、スノーボードヘルメット装着率は90%以上です! 特に、2022年初頭にフランス人俳優のギャスパー・ウリエル氏M.Gaspard Ullielがスキー事故による頭部損傷のため亡くなってからか、ヘルメットの装着率はさらに上がったようです。

〇レンタルできるもの:スキー、ストック、スキー靴、ヘルメット
〇リフトチケット:オンラインでの購入が確実に割安。一週間の家族チケット(大人2人/子供2人+3人目からは無料なことも多い)を購入したほうが一日単位より割安な場合も多い。
〇宿泊:1週間単位の契約が多く、土曜日の午後にINして次の土曜日にOUT。


コースレベルは、黒>赤>青>緑 の順

白銀の世界。上へとつながるラインはティル・フェスと呼ばれるリフト。

 フランス語でゲレンデはピストpiste (f)と呼ばれます。スキーキャビンに乗り2,000m程度の山の中腹のピストに到着すると、そこは広大な山並みと白銀の世界。
 どのコースを滑るかの目安となるのは色分けされたコースの看板です。上級者コースが黒、赤>青>緑と順々にレベルが下がっていきますので、自分のレベルに合わせたコースを探して滑ることができます。青や緑はコースが広く取られていることが多いので、初心者や子供たちにも安心。また、通常のリフトやゴンドラに加えて、ティル・フェスTire-fesseと呼ばれる、お尻の間に棒を挟んで引っ張られていくリフトが多いのは、スノーボードよりスキーが主流のフランスだからかもしれません。


横移動が可能なフランスのスキー場

BréventとFlégèreのエリアを示した地図。二つのゲレンデをキャビンが結んでいる。

 シャモニーは大きく連なっている山々に複数のコースが作られているため、横移動のキャビンやリフトを使いながら他のエリアでスキーを楽しむこともできます。追加のチケットを購入すればイタリア側のゲレンデまでも可能です。ただし、基本、ナイター営業はなく16:30でリフトは閉まってしまうため、帰りの時間を考えながらコースを回らないと、初期地点に戻れなくなる恐れがありますので、終わりの時間には注意が必要です。


子供たちをスキー教室に入れたい方に

子供のスキー教室の様子。

 多くのフランス人たちは子供をスキー教室に入れます。スキー教室は毎日2〜3時間ほどで1週間単位が基本。フランスではl’Ecole du Ski Français (ESF)が主催する全国でレベルを証明できるシステムを導入しており、3歳から登録できる「Pioupiouコース」から「Ourson」、「 Flocon 1ere étoile」……「Étoile d’or」まで11のレベルがあります。レッスンの最終日にはレベル達成バッジがもらえ、全国でレベルが統一されているので、次回どのスキー場に行っても有効です。子供たちのスキーへのモチベーションが上がることは間違いなしのシステムとなっています。


フランスでスキーは高級なスポーツ?

 2月のバカンスはスキーバカンスと呼ばれていますが、少し前2010年の統計(Crédoc)によるとフランス全人口の8%しかスキーに行っていないそうです。1週間のスキーの費用は1人あたり1日117ユーロと言われており、2人の子供がいる家族の合計予算は約3,000€を超えてしまいます。それでも、他の欧州諸国に比べると格安と言われており、イギリスなどの周辺諸国からも多くのスキーヤー・スノーボーダーが集まるのがフランスのスキー場なのです。
 余談ですが、リフトで横に座った初老のフランス人男性はシャモニーに魅了され、節約スキーのために毎年キャンピングカーを借り、3週間ほどスキー場の駐車場で生活をしているそう!

 少し予算が必要なフランスのスキーバカンスですが、来年のスキーバカンスに向けて、少しずつ準備をしてみませんか。フランスの山々に魅了され、かけがえのない体験になるかもしれません。



参考:https://www.chamonix.com/la-vallee
https://www.skiinfo.fr/news/le-passage-des-etoiles-du-ski-francais/

この記事の執筆者

エトワ編集部

ET TOI(エトワ)編集部です。皆様のお役に立つ記事を執筆します。

Tag

おすすめ記事