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ソシエテジェネラル、ドル連動ステーブルコインを発行へ

仏大手銀行ソシエテジェネラルは6月10日、ドルに連動したステーブルコイン「USD CoinVertible」を発行すると発表した。暗号資産子会社のSG-Forgeを通じて発行する。フランスの銀行によるドル連動ステーブルコインの発行はこれが初めて。

裏付け資産は米BNYメロン銀行により保管される。ステーブルコインは、7月より、パブリック・ブロックチェーンのイーサリアム及びソラナ上で発行される。プライベート型ブロックチェーンを優先してきた銀行各社とは一線を画した設計となる。

SG-Forgeは2023年にユーロ連動のステーブルコイン「EUR CoinVertible」を発行したが、こちらは発行残が4180万ユーロと、あまり普及していない。決済・送金需要が大きい米ドル連動のステーブルコイン発行が持つ戦略的意味は大きい。ある調査によると、現在流通中のステーブルコインは2500億ドル相当に上るが、取引にユーロ連動のステーブルコインが占める割合は1%に満たず、ドル連動コインの需要は大きい。ソシエテジェネラルは、暗号資産の取引や国際送金、決済、為替取引、コラテラル管理などに利用可能で、年中無休・1日24時間の取引が可能なステーブルコインの利点を強調。複数の暗号資産取引所にて「USD CoinVertible」は取引されると説明しているが、現時点で詳細は明らかにしていない。

KSM News and Research