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フランスの死亡者数、2023年に減少

当局機関が発表した統計によると、フランスの死亡者数は2023年に63万7082人となり、前年比で3万6000人減少した。前2年間は新型コロナウイルス危機のため死亡者数が大きく増えていたが、2023年には顕著な減少を記録した。平均余命は男性が79.9歳、女性が85.6歳で、いずれも過去最高を記録した。

死亡者数は、2015-19年の減少傾向をそのまま当てはめて予想したのと比べると、2023年にはまだ高い水準にある。

死亡原因の4分の1余りはがんで、これに心臓・循環器系疾患(全体の5分の1)が続く。呼吸器系疾患が3番目の死因となった。

14歳未満の子どもでは、日常生活における事故と交通事故が死因のトップとなっている。年齢を問わず、各種事故は、外的死因(事故、自殺、殺人など)の70%を占めている。65歳未満の死因では第2位となっている。事故のうちでは、転倒・転落が2022年以来で増えており、高齢者における増加(85歳以上では、事故死の64%が転落・転倒)が背景にあると考えられる。自殺は全体として2022年と比べて減っているが、地域により状況は異なり、ブルターニュ(58%増)、ペイドラロワール(24%増)、ブルゴーニュ・フランシュコンテ(19%増)などでは増加が目立つ。自殺者の4分の3は男性で、65歳未満が3分の2を占める。

KSM News and Research