9月10日(水)に「国を麻痺させる」ことを呼びかける抗議行動が行われる。呼びかけはSNSに端を発しているが、一部労組がこれに同調して同日にストを呼びかけている。公共交通機関等で影響が出るものと予想される。
国鉄SNCFの労組では、SUD RailとCGTがストを予告している。SNCFは8日夜の時点で、高速鉄道(TGV Inoui、Ouigo、国際線)では通常通りの運行と予告。アンテルシテ(長距離在来線)と夜行列車では一部運休の影響が発生し、ローカル線(TER)でも地域により顕著な影響が出るとした。正確な運行状況は9日の17時に発表される。
パリ首都圏では、RER(郊外連絡急行)のD線で「極めて大きな乱れ」が、同C線とローカル線(フランシリアン)のH、K、N、Uの各線で「大きな乱れ」が出る。その他の路線でも一定の影響が出る。RATP(パリ交通公団)と共同運行のRERのB線でも運行に乱れが出る見込み。RATPは、RERのA線とトラムウェイでは影響はなく、メトロ及びバスでは「ほぼ平常通り」の運行がなされると予告している。
空の便では、労組SUDが「空港封鎖」の抗議行動を予告。エールフランスのCGTも抗議行動を呼びかけている。当局機関は、ニース空港とコルシカ島の空港の発着便を50%削減するよう指令した。空の便では、18日(木)に管制官組合SNCTAがストを呼びかけており、そちらでは影響がさらに大きくなると予想される。政府はこのほか、駅や道路封鎖、製油所封鎖といった実力行使がなされることを警戒している。