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ダッソー・アビエーション、パリ首都圏のセルジー工場を開所

ラファール戦闘機等を製造する仏ダッソー・アビエーションは9月23日、パリ首都圏セルジー市(バルドワーズ県)の新工場の開所式を行った。増産体制を実現する。

10万平方メートルを超える敷地に4万平方メートルの新工場が建設された。2021年に着工して2024年に完成、同年夏に操業が開始されており、1年ほどの段階的なスケールアップを経て開所式を行った。ダッソーの投資額は、1億ユーロとも、1億5000万ユーロ強とも報じられている。同工場には現在、600人を超える正社員が勤務しており、下請け企業の従業員と研修生などを含めると1200人程度が勤務している。

同工場は、パリ首都圏アルジャントゥイユ拠点が手狭になったことから建設が決まった。同拠点の製造事業がここに移され、新鋭の生産ラインが整えられた。同工場では、ラファール戦闘機とビジネスジェット「ファルコン」の胴体前部と操縦システム(電気系統、油圧系統、燃料系統、空気系統)の組付けが行われる。製品は、メリニャック工場(ボルドー近郊)に送られ、同工場で翼部の取り付けなどを経て完成する。現在、セルジー工場では、月産4機のペースでの生産体制がほぼ整っており、今後はさらに生産ペースを引き上げ、2030年代には月産5機のペースを達成する。

KSM News and Research