欧州委員会はこのほど、仏航空会社コルセール(Corsair)向けの国家補助を承認した。2023年に開始された同社の救済策の最後の部分がこれで承認を受けた。
今回の承認分は1億6780万ユーロ相当(融資の棒引きが8000万ユーロ、新たな資金供給が8780万ユーロ)で、欧州委は一定の条件を付して国家補助を許可した。発着枠の制限等が条件として定められたが、詳細は、正規の手続きを経て承認結果が公示されるまでは公表されない。パリ・オルリー空港の発着枠の削減などが決まる見通し。同社はこれまでの国家補助の承認審査において、航空機隊の機数制限(A330を9機まで)などを既に受け入れている。
コルセールは仏本土と海外県等を結ぶ長距離便を専門とする航空会社。競合のデュブルイユ、エア・カライベス、フレンチビーが、国家補助を不当競争に当たるとして欧州委に訴えていた。コルセールは2023年に国家補助を得て立て直しに着手、2024年には黒字に復帰し、2025年には「かなりの」利益を達成する見通しとなっている。欧州委の承認により、計画していた3000万ユーロの増資が実行可能になる。Advens(アフリカにおける木綿栽培など農業分野の企業)創業者のアッバス・ジャベル氏が40%の株式を取得するなど、新たな株主を迎える。