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Benesis、ぶどう畑を守る傘「ラ・カノペ」を開発

仏Bienesisは、ワイン用ぶどう畑を気候変動から保護する屋根状の装置「ラ・カノペ」を開発した。年内に本格的な商用段階に移行する予定。

畑の中に設置された柱から、ぶどうの木の列を覆う形で前後に繊維が広がり、傘のように畑を覆う。操作はスマホで行うことができる。開いた状態で、時速80km(秒速22メートル程度)の風力に耐えられる。収縮はスマホのアプリ経由で行える。雹害や大雨、霜や高温から作物を守ることができ、気候変動への抵抗力を増す有効な手段となる。

Bienesisは本社をクレルモンフェラン(ピュイドドーム県)に置く。同地の大手企業ミシュラン(タイヤ)出身のフランソワ・ルメール氏が設立。ラ・カノペは去る1月にラスベガスで開催のCESでアグリテック部門のイノベーション賞を受賞。2024年よりブルゴーニュとボジョレーで試験導入が始まっており、収穫量が倍増するなど効果が得られた。2026年には、加えてボルドー、シャンパーニュ、バルドロワール、ボークリューズなど各地でより大規模な試験導入を行い、効果を立証する計画。デザート用のぶどう畑や果樹園など向けの装置の開発にも取り組む。

2026年中に初めて収入を達成できる見通しで、それまでは自己資金で事業を継続する算段が整っている。同社は2024年にVivelys社(ぶどう栽培用の製品を販売)の出資を得た。金額は明らかにしていないが、地元自治体やBPIフランス(政府系金融機関)からの支援も得ている。

KSM News and Research