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ステファン・ベルン氏、初の政界進出

テレビ番組の制作・司会で知られるステファン・ベルン氏が地元自治体で立候補した。初めての政治進出となる。

ベルン氏は60才。欧州の王室ジャーナリストなどとして活躍後、現在では、歴史的建造物の保護・活用の分野での名声が高まり、マクロン政権下でも相談役などとして活躍している。ベルン氏は地元のティロン・ガルデ村(ウールエロワール県)の村議会補欠選挙に立候補。プロボ村長が去る1月に辞任を決めたことに伴う選挙で、3人が選出されることになっているが、立候補者はベルン氏の率いる候補者リストの3人(ベルン氏含む)のみで、当選は確実視されている。24日に投票が行われ、正式に村議会入りする。ベルン氏は、村長になるつもりはないと説明しているが、村議の互選でなされる村長選出で自身を推す声があるなら考える、とも付け加えている。

ティロン・ガルデ村は、パリから1時間30分程度で行ける村落で、ベルン氏は新型コロナウイルス危機を経てここに住所を移すことに決めた。同氏はそれより前、2013年に、村内にある17世紀の歴史的建造物を購入。ここを博物館として公開し、村おこしに肩入れしている。ここを歴史的建造物の保存・活用のモデルケースにしたい意気込みで、村役場を足場に野望をさらに推し進める考えとみられる。マクロン政権をはじめ政界に強いパイプを持つベルン氏がその気になれば、より一層の公的資金の呼び込みも容易だろう。

KSM News and Research