仏ケリング(高級ブランド)は3月23日、ジュエリー部門を束ねた「ケリング・ジュエリー」を設立すると発表した。モードに比べて事業が安定しているジュエリーの成長加速に向けた体制を整える。
ケリング・ジュエリーには、ブシュロン、ポメラート、Dodo、Qeelinの各ブランドが合流。生産面では、ケリングが2025年末に20%株式を取得した伊ラゼッリ・フランコ・グループが核になる。同社は1969年に設立で、プロトタイプから完成品の製造まで、設計と加工技術を含めた能力を有している。ケリングは2032年までに同社を完全買収するオプションも得ている。ケリング・ジュエリーには、ブシュロンがパリ・バンドーム広場に所有する工房や、ポメラートのミラノの工房なども統合される。ポメラートが買収したValenza Setting Lab(セッティング)も合流する。
ケリングの事業担当部長(財務、買収、不動産、デジタルなど担当)を務めるジャンマルク・デュプレ氏がケリング・ジュエリーを率いる。同氏の下で、各ブランド間の戦略の協調と整合性を確保する調整がなされる。ケリング傘下のモードや革製品のメゾンとの協力を含めて、ジュエリー事業の発展の可能性を引き出す取り組みが進められる。
ケリングのジュエリー部門は2025年に10億ユーロ強の収入を達成。持続的な増収を記録しているという。うちバシュロンは2024年時点で、時期を示さずに年商10億ユーロの達成を目標に掲げていた。2025年には2桁台の増収率を達成したという。