サンナゼールのアトランティック造船所で4月29日、豪華クルーズ帆船「オリエントエクスプレス・コリンシアン」の命名式が行われた。5月に地中海クルーズで就航を開始する。
「オリエントエクスプレス」のブランドの権益を保有していた仏ホテル大手アコーは2024年、仏LVMH(高級ブランド)とオリエントエクスプレス名義の各種事業展開で協業に乗り出し、今回の新造船の完成は、同名義の下でのクルーズ船運航事業への参入の第一歩となった。両社の合弁会社であるオリエントエクスプレス・セイリングヨッツが事業を展開する。
新造船の建造コストは数億ユーロといい、3年間の工期を経て完成した。3本のセイルを備え、全長220メートル・1万5000トンの規模を誇る。全54室でスイートは45-230平方メートル。内装は、オリエントエクスプレスの列車も手掛けたマキシム・ダンジャック氏が担当。アールデコ風に統一され、船上のレストラン5軒は著名シェフのヤニック・アレノ氏が監修する。「移動する豪華ホテル」をコンセプトとして設計された。
5月に始める地中海クルーズを経て、10月には大西洋横断のカリブ海クルーズも予定する。料金は1泊5000ユーロから12万ユーロと幅がある。既に、結婚式クルーズなど貸し切りの引き合いが複数あるといい、貸し切りの場合の料金は1週間に600万ユーロがかかる。姉妹船「オリンピアン」の引き渡しも2027年春に予定されている。