フランス南西のボルドーからトゥールーズとダックスをそれぞれ結ぶ高速鉄道の新路線整備計画の先行きが不透明となっている。
タバロ運輸相は、去る7月に、諮問機関の「インフラ方針評議会(COI)」に対して、進行中のインフラ整備計画の優先順位の見直しについて、提言をまとめるよう求めた。報告書は12月に提出される予定だったが、これが、統一市町村選挙(3月)の後となる3月末までに延期された。評議会に近い筋は、新路線の整備よりも、既存インフラの更新を優先するよう提言がなされるとの見方を示している。
ボルドー以南の新路線計画では、合計で327kmの整備が予定されている。ダックス方面では、第2期としてさらにスペインに抜ける路線の整備が予定される。2021-22年の時点で、建設費用を140億ユーロに設定し、国が40%、関係する地方自治体が40%、欧州連合(EU)が20%(スペイン方面向けの費用を想定)とする分担比率が定められた。乗り気の自治体側は拠出を順調に進めてきたが、財政難を背景に、国は数ヵ月前から拠出にブレーキをかけているといい、先行きが危ぶまれている。評議会が、計画そのものの断念を提案すれば、政府がそれに従う可能性も高まる。