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高速道路のゴミのポイ捨て、国民の22%が「実践」

夏期休暇で高速道路の利用が増える時期に合わせて、高速道路管理のバンシ・オートルートの財団組織の依頼で行われた意識調査の結果が発表された。これによると、国民の22%が、窓からゴミをポイ捨てしたことがあると回答した。35歳未満の人に限るとこの割合は35%に上る。ゴミの種類では、有機的廃棄物を捨てたことがあると答えた人が19%に上り、このほか、吸い殻が18%、チリ紙・容器包装(カン・ビン等含む)が6%となった。ゴミを捨てたことがあると答えた人のうち、36%の人が、ゴミはすぐに分解されるので大したことはないと回答。また、喫煙者のうち3分の1は吸い殻を捨てても大事には至らないと回答しており、近年、気候変動に伴う山火事が増えていることに対する意識は極めて低かった。

バンシ・オートルート財団の責任者は、サービスエリアのゴミ箱設置など、ゴミのポイ捨てをせずに済む環境を万全に整えているのに、なぜ逸脱行為が止まないのかと首を傾げている。同社は1kmごとに平均で毎日10kgを超える廃棄物を人海戦術により回収している。ポイ捨ては135ユーロの罰金処分の対象となるが、抑止効果は大きくない。

KSM News and Research