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仏国鉄SNCFの労使交渉、年末年始のストは回避に

仏国鉄SNCFで、年末年始に予定されていたストの回避が決まった。経営側の譲歩を受け入れ、労組がスト予告を取り下げた。
SNCFでは、23日から25日までのクリスマス期間中にストが行われ、高速鉄道(TGV)の運行が大幅に乱れた。ストは、車掌らによる非公式グループの発議で行われたが、そのようなグループにはスト権の行使は認められていないことから、代表権を有する複数の労組が代わってストの予告を行い、経営側と交渉するという異例の手続きを通じてストは行われた。クリスマスの需要期におけるストに政府は反発し、SNCFの経営陣に対して、早期の打開を図るよう強く求めていた。
経営側は一連の譲歩を示し、労組側もこれを受け入れた。SNCFは全職員を対象に12%の賃上げを約束しているが、車掌を対象に、720ユーロの特別賞与の支給を約束(600ユーロの前回提示を増額)。さらに、最低でも4年ごとの追加賃上げを約束した。さらに、200人の車掌を追加採用し、列車には必ず2人以上の車掌を勤務させると約束した。
車掌の一部はこの提示に満足していないともいわれているが、交渉の窓口となった労組側は提示を受け入れ、スト予告を取り消した。今回の事案が前例となって、職種ごとの要求がストにまで発展する機会が増える可能性もある。

KSM News and Research