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エアバスが開発の次世代旅客機、翼部の改良がポイントに

仏経済紙レゼコーは12月30日付で、エアバスが準備中の次世代旅客機の設計について報じた。2035年にカーボンニュートラルを実現できる新型機の初飛行を目指している。
新型機は、翼部の改良を通じて、5-10%の燃料節減の実現を目指している。これに、省エネ型の新開発エンジンと、代替燃料の使用を組み合わせる形で、カーボンニュートラルを実現する。翼部については、省エネ型エンジンの重量増大に対応する形で、ナローボディの中距離機(A320)であれば片翼が5メートルほど長く、全体の翼幅は50メートル近く(A320は35メートル)にする必要がある。空港設備の都合もあり、また、飛行中の空気抵抗を最適化する必要もあり、先端部分をアクチュエーターにより調節可能とする設計が採用される。全体の形状も大きく見直され、また、LIDAR等で得たデータを用いて高揚力装置等を自動制御する技術も推進して、気流の乱れなどに効果的に対応しつつ、エネルギー消費の点でも最適な飛行を実現する。新設計の翼は既に風洞実験を終えており、2024年夏には自動操縦の小型機に搭載して初の飛行試験を行う予定。
ただし、新型機の全体的な設計はまだ固まっていない。採用されるエンジンの仕様がまだ固まっておらず、サフラン・GEが開発するオープンファン型の省エネエンジンが採用された場合、直径4メートルと大型であることから、全体の設計を見直す必要が生じる。翼下に取り付ける場合は、スペースの都合から、高翼を採用するか、低翼なら、胴体付近で大きくせり上がるような形状の翼を採用するのが解決策になるが、いずれも空気抵抗の問題が生じる。機体後部に配置するという解もあるが、大型エンジンを後部に配置すると全体のバランスの問題も生じる。2026年に予定されているエンジンの飛行テストが次なる段階となる。

KSM News and Research