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プロサッカーの仏メンディ選手、強姦容疑の裁判で無罪判決

英チェスター裁判所は13日、フランス人のプロサッカー選手バンジャマン・メンディを被告人とする強姦容疑の裁判で、7件の容疑(強姦6件、強姦未遂1件)について、無罪判決を言い渡した。それぞれ原告を異にする2件の容疑(強姦及び強姦未遂)については、審判員の間で全員一致に至らず、裁判をやり直すことが決まった。新たな裁判は6月26日に開始される。 メンディ被告人は28才。2018年のサッカーW杯でフランスが優勝した際のメンバーでもあり、2017年以来、英マンチェスター・シティに所属している。事件は2021年8月に浮上。被告人は、7人の女性からの訴えを経て、2018年から2021年までの10件(強姦と同未遂、性的暴行)の容疑で起訴された。マンチェスター・シティは訴追を経てメンディを停職処分とした。契約は2023年6月まで残っているが、チーム側は、裁判がまだ終了しておらず、コメントすることはない、とのみ発表している。 裁判では、事実関係は争われず、同意の有無が争点となった。調べによると、被告人は、遊興場での饗応の後に若い女性を邸宅に招いて事に及んでいたが、被告人の弁護団は、当然に同意のある行為だったと主張。裁判の際には、被害を訴えた女性1名の行為中の動画が発掘され、検察側がこの女性に関する訴追を取り下げるという場面もあった。裁判所は被告人の論拠に従い、7件の容疑で無罪判決を言い渡したが、残りの2件については判断に至らなかった。なお、メンディ被告人に被害者を供給する協力者の役割を果たしていた疑いで起訴された友人のサハ・マチュリ被告人も、3件の強姦容疑で無罪となったが、残り6件(強姦3件、性的暴行3件)では判断に至らず、メンディ被告人と共に裁判がやり直されることが決まった。

KSM News and Research