フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

デュソプト労相、不正疑惑で検事局による捜査が継続に

金融犯罪全国管区検事局(PNF)は4日、「不当な優遇」の疑いでデュソプト労相に関する捜査を続けていることを認めた。報道を追認する形で認めた。
デュソプト労相は、アノネー市の市長を務めていた時代に市が結んだ業者との契約を巡り、2020年春から捜査の対象となっている。当初は、水道事業の委託契約先であるSaur社から美術品を贈られ、その後の2017年に契約が更新されたとの報道がなされ、それがきっかけとなり捜査が開始されていた。2020年8月にはデュソプト氏の自宅が捜索の対象になった。検事局の発表によると、現在の捜査は、その時に押収された文書等を根拠に、2017年頃の問題ではなく、それより前に2009年から2010年にかけて、やはりSaur社との間に不明朗なやり取りがあった疑いを巡り、継続されているという。「汚職」などの疑いではなく、「不当な優遇」の疑いで検察は捜査を続けている。
デュソプト労相は、発表の内容を認めた上で、当初取り沙汰されていた疑いが晴れ、1件のみの疑いが残ったと説明。疑いはいずれ全面的に晴れると確信しているとも述べた。政府は労相を今のところ擁護している。