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ワイン・スピリッツの仏輸出額、2022年に10.8%増

ワイン・スピリッツの仏輸出業者が作る団体FEVSが14日に発表した統計によると、仏アルコール飲料の輸出額は2022年に170億ユーロに上った。前年比で10.8%増加し、新記録を更新した。アルコール飲料の仏貿易収支は157億ユーロの黒字となり、航空機・宇宙機に続く第2の貿易黒字部門としての地位を固めた。ただし、数量ベースでは輸出は前年比で3.8%減を記録しており、輸出額の増加はインフレ亢進にも由来している。
輸出先では、米国が14%増の47億ユーロで最大市場の地位を固めた。第2位は英国、第3位は中国で、中国では新型コロナウイルス禍の影響で成長が振るわなかった。これにドイツとシンガポールが続いた。アフリカは市場規模がまだ4億4000万ユーロと小さいが、21%の大幅増を記録した。
製品別では、シャンパンが20%増の42億ユーロに上り、過去最高記録を更新した。輸出量は8.5%増を記録した。コニャックが39億ユーロ(9.3%増)で続いたが、輸出量は3.7%減を記録した。やはり中国市場が低調なのが響いている。ワインでは、ボルドーで主力の中国市場の不振(中国の仏ワイン輸入量は25%近く減少)の打撃が大きく、輸出量が6.0%減を記録、輸出額は1.2%増の23億5900万ユーロを記録した。ブルゴーニュは2021年の不作による品薄で輸出量が13.2%の大幅減を記録したが、これは逆に価格の上昇をもたらし、輸出額は14億4800万ユーロと、12.6%の大幅増を記録した。

KSM News and Research