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BFM TV、情報操作疑惑のジャーナリストを解雇

ニュース専門の地デジ局BFM TV(アルティス傘下)は23日、ジャーナリストのラシド・ムバルキ氏を解雇したことを明らかにした。情報操作の疑いで解雇した。被疑者不特定で刑事告訴を行ったことも明らかにした。
ムバルキ氏については、最近の調査報道を通じて、イスラエルの情報操作組織由来の情報をニュースの中で取り上げた疑いが浮上している。BFM TVは同氏を停職とした上で、処分を検討していた。今回、報道部の承認を経ずに独断で放送していたことが明らかになったとし、規則違反で懲戒免職処分とすることを決めた。
この疑惑は、複数のメディアの記者が加わる調査報道組織「Forbidden Stories」を通じて浮上した。この報道によれば、イスラエルのテルアビブに、あらゆる種類の非合法の情報操作を請け負う「チーム・ホルヘ(Team Jorge)」なるグループがあり、このグループが計画した情報操作にムバルキ氏が協力した可能性がある。例えば、ムバルキ氏は、ロシアの財閥への経済制裁がモナコのヨット産業に打撃を与えているとするニュースを昨年9月に放送したが、チーム・ホルヘはそのニュース映像を編集してツイッター経由で大量にネット上に流し、対ロ制裁に反対するキャンペーンを組織したのだという。このほかに、カタールや西サハラ問題に関する問題報道があったとされる。ムバルキ氏の側では、操作の意図がある情報とは思っていなかったとし、金品を受け取って協力した事実はないと述べている。

KSM News and Research