フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

ぶどう畑でブタが除草のユニークな試み

シャンパーニュ地方のぶどう畑で、ブタを除草等に用いるユニークな試みが始まった。
マルヌ県クラマンにある「ボネール」ブランドのぶどう畑(シャルドネ種)が試験導入に着手した。平均体重が40kgと小型のニュージーランド原産のブタ「クネクネ」を数頭導入し、電気柵を設けた区画内で放牧している。ブタは草食につき、土壌内のミミズなど土壌の質を保つために大切な役割を果たしている虫には手を付けず、畑を除草する。土を掘り返して根を食べることから、畑を耕す効果が得られる。枯葉が畑に溜まるとべと病が発生しやすくなるが、ブタは葉が落ちるとすぐに食べてしまうので病気が起こりにくくなる。また、首が短い小型の品種なので、ぶどうの芽や実などを食べることがない。
ボネールは2005年にオーガニック転換に着手し、除草剤を用いる代わりに機械的に除草を行っている。機械だと、土壌を押し固める副作用があり、しかも軽油を消費するが、ブタならそうした問題はない。ボネールによると、特に斜面に位置する手入れが難しい区画で、小回りの利くブタが威力を発揮するのだという。

KSM News and Research