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IMF、ユーロ圏の成長率を0.8%に修正

国際通貨基金(IMF)は4月11日の経済見通しで、ユーロ圏の2023年のGDP成長率を0.8%と予測した。2022年10月の見通しでは0.5%としていたが、ウクライナでの戦争を背景とするエネルギー危機の影響を各国の家計・企業向け支援措置が緩和したこと、暖冬や調達先多様化などでガスをはじめとするエネルギーの需給逼迫も懸念されたほどではなかったこと、冬季にリセッション入りを回避できたことなどを考慮し、上方修正した。
国別では、フランスとイタリアで0.7%、スペインで1.5%の成長を見込んでいるが、ドイツは0.1%のマイナス成長を記録すると予測。また英国については0.3%のマイナス成長を見込んでいる。ただし、独英ともに2024年には1%以上のプラス成長に転じる見通し。
2023年のインフレ率については、世界全体で7%、ユーロ圏で5.3%(ドイツは6.2%、フランスは5%、イタリアは4.5%など)、英国で6.8%と予測。2024年には減速する見通しだが、それを待ちつつ、今年も高インフレが継続するとみられる。

KSM News and Research